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Schott

2022.05.19

9人のONESTAR ~NINE PERSON'S ~ VOL.6 モヒカン 小川 (エディター)

Schottの代名詞と言っても過言ではない「ONESTAR RIDERS」。
このSchottのアイコンジャケットを着用した各業界のONESTAR MAN&WOMANに、スペシャルインタビューを敢行。

第6回目のゲストは、レザーに関する知識はノーベル賞クラスとも言われている、
雑誌 Lightningエディターの「モヒカン小川」さん。レザーに対して真摯に向き合い、
収集した事実データをもとに独自のフィルターを通し、非常に分かりやすく噛み砕いた説明をしてくれる、
まさに「レザープロフェッサー」こと「モヒカン小川」が、ONESTARを身に纏いインタビューに応じてくれた。

-小川さんがイメージするSchottとは?

「ライダース界の標準時」ですね!これに尽きます。
もう?マークが出てますね(笑)。答えは、世にあるライダースジャケットの基準がSchottのONESTARである、ということなんです。
Schottってもうすぐ110年を迎える超老舗ブランドじゃないですか?
90年以上も前にライダースの原型ともいえるジャケットを世に出してますからね。
ONESTARって発売した当初からデザイン変わってないじゃないですか。
まあシルエットが変わったりはしていますけど、ディティールはそのまま。マスターピースなわけですよ。
「標準時」というイメージは永遠に奪われませんからね、素晴らしきレガシーですよ。

-どんなシーンでSchottを着用しますか?

ほぼ毎日レザーを着ているんですが、ここぞという場面で着てることが多いですね。
Schott以外の革ジャンもたくさん持っているんですが、SchottのONESTARは各年代別で持っているので、
そのときの気温や湿度、体調や目的に合わせてセレクトしています。

よく取材で海外に行くんですが、飛行機の中でも革ジャンは脱ぎません。
いや、苦しくないですよ、だってそれが当たり前になってるんですから。
たまに新幹線の移動中とかで読者の方にお会いしたときは「本当にいつも革ジャン着てるんですね!」って驚かれますけど(笑)。
ちなみに暑い国や地域に行くときはレザーベストが主役になります。
さすがにライダースは暑い(笑)。でも先週行った奄美大島は暑かったけど革ジャン着てましたね、
奄美大島で一人だけでしたね革ジャン着てたの(笑)。

え?ハワイでも着ますか?うーん実はアメリカはかなりの頻度で行っているんですけど、
ハワイだけには行ったことが一度もないんですよ。イイとこらしいですねハワイって(笑)。

-ONESTARコーディネートにマストなアイテムを教えてください。

首元の開いたUネックTシャツですね。UネックじゃないTシャツもワザと伸ばしてゆるゆるにします。
ブルース・スプリングスティーンとかロックミュージシャンの影響ですね。

ちなみに、ONESTARが「613UST」っていう着丈が1インチ長くなったモデルを出したときに、
フロントの前立ての幅が細くなったんですよ。
これ、バイク乗りの人は幅が広い方がジッパーから風が入ってこないので喜ばれるんですけど、
前を開けて着ることを考えると細い方が圧倒的に美しいんですよ。
これは70年代のONESTARのディティールから取っていると思うんですけど、素晴らしいハイブリッドですね。
というのも、70年代のONESTARは身頃も細くてフロントジッパーを閉めるとかなり苦しい。
年代別の同じサイズで着比べたんですけど、70年代はスタイリッシュなシルエットでした。こう年代で違うってのもイイんですよ。
時代背景が見えてくる感じが。あ、スミマセン、革に向かって話してました(笑)。
マストアイテムですよね?ほかにもシルバーのネックレスとブーツは合わせます。

-最後に、小川さんにとって「レザー」とは?

「第2の皮膚」ですね。
もう身体の一部なんです。それと革は裏切りませんからね。手塩にかけて育てれば、自分の望む型に成長してくれる。
自宅と仕事場に合わせて60枚くらいの革ジャンがあるのですが、思い入れがあるので割と満遍なく着るんですよね。
まあ、トレンドはあって、最近コレばっかり着てるなーとかはありますけど、周期があるのでイイ感じで回ってる感じです。
なので、革ジャンを売ることは滅多にないですね、

Lightningのイベントでオークション(ほぼプレゼント)とかは出しましたけど、仲間に譲ることが多いですね。
譲ることを僕らの業界では「嫁がせる」と言いますが。嫁ぐ前の日は、正座してそっと最後の袖を通しますね。
常にそばにいて、同じ時間を過ごしてきた革ジャンって、袖を通すと思い出すんですよ。
娘を送り出す父の気持ちってこんな感じですか?(笑)。

まあ、とにかく「革、お酒、タバコ、本」は裏切りませんね、
え、何が裏切るかって?ちょっと何言ってるか分からないですね(笑)。

いつもは取材をする立場のモヒカン小川さん。
今回のインタビューを終えて「いやー楽しかった!たまには受ける側もいいですね、ありがとうございました!」と、
その凶暴そうなヘアスタイルとは真逆の爽やかなトーンで我々を労ってくれた。
インタビュー中、常に「革ってさ」という主語になっていた小川さんの、
革ジャンに対する熱い思いは、まさに家族に対する思いと一緒なんだな、と感じずにはいられなかった。

613UST ONESTAR TALL/ワンスタートール
No.7164
COLOR:BLACK
PRICE:¥132,000 (税込)

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